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お酒を飲むときの注意点に気付いた

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お酒を飲むときの注意点に気付いた

38才 今更ながら あることに気付いた
お酒を飲むときの注意点だ
自分が今日 発見した注意点は 酒のラベルとかに書いてある お酒は20才になってとか妊娠中は うんぬんではない

簡潔に言えば こうだ


お酒を飲む前に感じた感情が お酒を飲むと増幅される


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自分は このことに注意しながら お酒を飲むなど 今まで一度もしたことないし気にしたこともない
だが 今日 お酒とは そうゆう側面があると言う事実に気付いたのだ

お酒を飲む前が楽しい気分なら 飲んでる最中も楽しくいられる
しかし
お酒を飲む前に怒りや悲しみの感情を感じていたなら どうなるだろう
予想通り それは お酒を飲むたびに増幅される

隠していた怒りは お酒により 表へと出るだろう
悲しみは 更なる 悲しみを呼ぶだろう

感情が増幅される
今日の自分が そうだった だから この注意点に気付けたのだ

ことの起こりは 意見の相違

はっきり言って今日の自分は頑張った 今日も自分は頑張った
ちなみに
仕事ではなく家族で出かけただけだけど
それでも頑張ったことに違いはない
だから
今日は 久々に強めの お酒を飲もうと思った


そんな自分に嫁がウィスキーを買って来てくれた 千円前後の安い奴だ
で いざ晩酌の時間
嫁が 「コップ使うよね」と聞いてきた
自分は 「いらない」と答える
嫁は眉間にシワを寄せ 「ラッパ飲みするの?」と不機嫌に聞いてくる

自分は ウィスキーに氷を入れたり水で割ったりしないで飲むタイプだ
ならば コップは不要じゃないのか?それに コップを使って飲むと飲む量が増える気がする まぁ自分のさじ加減次第ではあるのだが
経験則から自分はラッパ飲みで二、三口飲む方が軽く終わる
しかも 飲んでるのはウィスキー 口から雑菌がウィスキーに入ったとしても度数の高さで悪くならないだろうと考えている
ついでに
一才半の一人息子(仮)に 父ちゃんはウィスキーをラッパ飲みで飲むワイルドな男の印象を植え付けようとの野望もあった
自分が 「ラッパ飲みで飲むよ」と言うと
嫁は 「私 ラッパ飲みで飲むとか信じられない」と言い始めた
確かに お酒をラッパ飲みする姿はアルコールに溺れた人的な感じがあって悪い印象があるのは否めない
だが 嫁の話は自分が思っていたのとは違う方向に流れていく
「私 二リットルのペットボトルに口をつけて飲む人とか信じられない」と言い さらに
「二リットルのペットボトルってコップで皆で飲むものでしょ」と言った


嫁は自分より三才年上だが 確かに自分の子供の頃は二リットルのペットボトルと言えば家族で飲むものだった
だから 嫁の言うことも分かるが

今の日本の夏は暑い!
年々 暑く熱くなる一方だ
炎天下の日差しの中 仕事をする人もいる 屋内で体を動かす人もいる
そうゆう人にとって二リットルのペットボトルの水分量では足りないだろう

嫁の言い方では そうゆう人もコップを使え それが当たり前でしょ的に聞こえる
五百ミリのペットボトルは いいの?と聞けば
量が少ないからOKと言う


自分としては釈然としない
二リットルのペットボトルをラッパ飲みする人は
その二リットルのペットボトルを自分以外の人が飲まないと言う前提があり
二リットルのペットボトルを長時間 放置しない 悪くなる前に飲むと言う仮定の上で飲んでいる
自分しか飲まないならラッパ飲みするのは許される行為だ
コップで飲めと言うのは意見の押し付けだ と自分が言うと
嫁がへこんでしまった

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ことの起こりは こうして始まる

嫁はへこみ不機嫌になっていた
自分も言い過ぎたと感じていた 嫁は ただ話を聞いてもらい わずかに共感して欲しかっただけだったはずだ



自分も それは分かっていたのだが
嫁の言い方に勧善懲悪的に一方の意見が圧倒的に強く それ以外は認めないニュアンスを感じてしまったために余計に反発してしまった
自分は あちらの言い分も分かる こちらの言い分も分かると両方を聞き それを天秤にかけて考える方だから 一方的に これが正しいと決めつけられる意見が嫌いなのだ




嫁を意味なくへこましてしまい自分は微妙なイラつきを感じていた

お互いに不機嫌と多少のイラつきが小さな火種として心にありながらも晩御飯を食べ始める

自分は嫁の持ってきたコップにウィスキーを注ぎ 晩酌を始める
嫁がコップを目の前に置いたので 目の前にあるなら無理してラッパ飲みをする必要はない



嫁の作った晩御飯を食べながら お酒を飲む
自分が「この おかず美味しいね」と言うと
嫁が返事をしない!
聞こえなかったのか 聞こえているのに無視したのか それは分からない


だが


この瞬間 自分のイラつきは警戒レベルに上がった
自分の中で お酒を飲む前に抱えていた小さな火種がウィスキーのアルコールで火力をジワジワと上げていたのだろう

自分は黙り込み 普段なら三十分程度かけて食べる晩御飯を五分で食べる
コップに入っている お酒を飲みほし 更に注ぎ足す
イラつきが上がってきた
危険レベルだ

興味のないテレビを黙り込み見ている自分
コップの お酒を飲む
これ以上 飲んでいくとイラつきレベルが 避難レベルになっていくのは目に見えている

だが

飲むのを止めようとコップを見ると コップに少し お酒が残っている
残すのは 勿体無い だから 残りを飲む 日本人の鏡
少しだけ飲むと物足りない また 足す
また少し残る
無限ループだ


飲む量に比例しイラつきは上がる
五分で晩御飯を食べたせいで満腹感がない 腹が減った
コッテリラーメンが食べたくなる
しかし近くにコッテリラーメン屋はない そのことに またイラつく
イラつきの感情が増幅していく

ことの終わり

もう爆発するまで終わらない
嫁も自分も その予感があった



だが結末は
一人息子(仮)が突然 大きな泣き声を出した瞬間に 自分のイラつきと酔いは冷めた
自分が一人息子(仮)に駆けよると 一人息子(仮)は両開きの引き戸の間に手を挟んで泣いていた
指を挟まないように細工をしといたのだが
最近 その細工が壊れ直そうと思いつつ直していなかった




一人息子(仮)を抱きかかえ指を確認する
少し挟んだだけのようで 特に目立つ傷はない
一人息子(仮)も すぐに泣き止んだ



この一連の出来事から
自分はお酒を飲む前に感じた感情が お酒を飲むと増幅されるに気付いたのである


お酒を飲むときの注意点 終わり

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